日金ブログWEBLOG

201402/05

本筋はどこにあるの?

おはようございます。
氷点下の東京日金本社。 水たまりが凍っています。 
昨日の雪は大したことなく今日は晴天の下でお仕事です。
天気は良いですが、気温が低い。 ザ・真冬ですね。
昨夜は熟睡しましたので、本日はとても元気な日金ブログ担当。 体調により気温の感じ方も違いますね。
風邪気味の時は嫌な寒気を感じますし、寝不足の時は気温以上に寒く感じる。 
お腹が減っているときは寒くてイライラするし、食事後はなぜか風の冷たさが気持ち良い。
勝手なものですね(笑)
道路などはあちこちで凍結しているようですから、運転をする方は気をつけてくださいね。

さて、相場が大きく下落しましたので状況を整理しておきましょう。
アルゼンチンペソの急落を皮切りにして新興国通過安が起こり、新興国不安として現在の下げを主導してきました。 
皆さんはキュプロス問題を覚えていますか? 東欧の小さな国の問題を取り上げてユーロ圏全体の不安にまで波及させました。 
もともと新興国通過は、脆弱な経済構造により下落傾向でしたが、アメリカFRBによる金融緩和縮小の実行により下落幅が大きくなっていました。
今回は市場の小さなアルゼンチンからスタートしましたが、明らかに仕掛けられた感じが強い。 タイミング的にも東南アジアの旧正月に合わせていますし、市場参加者の少ない時をねらっているように思える。 
フラジャイル5と言われ、脆弱な経済状況を代表する5ヶ国が下落の中心です。
トルコ、インドネシア、インド、ブラジル、南アフリカ
これらの国は通貨が下落すると輸入物価が上昇してインフレの加速を招くので経済に大きなダメージを与えると考えられています。
世界のGDP(総生産)の8%程度を新興国が占めていますが、先進国に比べると微々たるものとも考えられる。 しかし、以前のキュプロス問題でもそうでしたが、この問題をどこに波及させるかが相場の先行きを決定させます。
まるで、大きな歯車を『えいやっ!!』とひと回転させるように仕掛けてくる。
油断はできませんね。
ひとたび回転すれば、あとは惰性で回りだすイメージでしょうか。 みんなが同じ方向に向きだすと相場が思わぬ方向に・・・注意が必要です ^^;
ただ、今回の下落は年末に上げ過ぎた反動と考えることも出来ます。
アベノミクスの効果により、市場全体を明るいムードが包みました。 楽観し過ぎだったのかも知れません。
阿部さんはここの所、経済についての言及は少なくなり、集団的自衛権の問題や憲法の解釈について、さらには靖国参拝など・・・。 
市場は経済ですので求めているのはそこじゃない。
現在は、歯車を大きくひと回転させたに過ぎず惰性で回り始めたところで安心しては逆回転しかねない状況とも思える。
4月の消費増税も控えていますので、経済対策はきっちりとアナウンスしてほしい所。
焦点がぼやけると、今までの動きが大きかっただけに反動も大きなものに成りかねない。
円安により企業業績は上向いていますがこの流れを継続させるには、金融緩和が大きなカギになります。 凝り固まったお金の動きを良くするためにもここで気を抜かず一気に攻めてほしいです。
冷静に考えると、1月のアメリカ経済指標の予想を下回る数値は記録的な寒波による影響が大きい。 自然には勝てませんよね ^^; 
日本の企業は好決算を発表していますので、株価が逆行して下げ続けると考えるのには無理がある。 
銅相場を見てみると、中国の旧正月明けの動きに注目ですね。
LME在庫の減少は継続中で、30万トンが目前になってきました。 倉荷証券にされているものが18万トン程度ありますので実際には現物は非常にタイトな状況ですね。
現物がタイトな中で地金プレミアムも高いのですから、大きく下げると考えるのはやはり無理がある。
弱気になりそうな自分をこんな情報で励ましているのです ^^;
相場が下がるのは怖いですよねえ。 
一喜一憂しないぞっ!!と思っていても勝手に反応してしまう。 分かり易いですよね(笑)
大きな危険をはらんではいますが、過度な悲観論には流されないようにしなきゃいけません。 頑張りましょうね。

朝からあまり気温が上がらない。 今日は寒い一日になりそう。
流されそうな自分に喝を入れて今日も仕事に励みます。
皆さんも、気温の変化に体調を崩さないように気をつけてくださいね。
今日は相場の話でした。
ではっ。