日金ブログWEBLOG

201209/11

ビミョーだねえ。。。

おはようございます。
夏と秋のせめぎ合いのような天気の東京日金本社。
入道雲と黒い雨雲らしきものが空で縄張り争いを繰り広げています。
想像ですが、涼しい秋の空気と猛暑をもたらした夏の空気が交代しようとしているのかも知れませんね。 今週は、気温的には真夏のような暑さの東京都ですが、日陰では爽やかな風を感じるようにはなってきました。 皆さんの街ではどうでしょうか?
秋の到来が待たれますが、人恋しくなる季節でもあります。 意外とセンチメンタルな日金ブログ担当ですから・・・まあ、そんな戯言はどうでもいっか。。。

さて、期せずして銅相場が急騰しています ^^ こりゃあどうしたことでしょう??
アメリカのFOMC会議の中で、金融緩和策に前向きな議論が展開されたとのニュースやアメリカ非農業労働者雇用者数の予想を下回る結果、ECBのドラギさんの何でもやったるぜ発言、さらに中国の景気減速及び巨額公共投資の決定などが材料として取り上げられています。 
この材料ですが、基本的に経済状況は悪いということを指しています。 なのに何で上がるのよ??? なんでも、理屈としては金融緩和が期待されるので、過剰流動した資金が商品相場に流れ込むとの予想で銅が買われているらしい。 なんとも変な上昇ですよね。 ちょっと前の過剰流動性相場の再来を予想して銅に投資しているということでしょうか。 間違えた! 投資じゃなくて投機ですね ^^; つい2年前くらいに世界通貨安競争の最中に各国が行った金融政策は市場をお金でじゃぶじゃぶにするほどの緩和策でしたよね。 私のお財布は全く緩和されませんでしたが・・・ ^^;  その最中に余剰を起こした資金は商品相場に流れ込みLME銅相場は、10,000ドルまで吹き上がりました。 確かに金融緩和=銅相場上昇という連想は間違ってはいないと思うんですが・・・ちょっとビミョーな気分ですよね ^^;  好材料が相場を上げるのならうれしいんですが、悪材料が金融緩和期待を膨らませての上昇というには・・・気分がスッキリしないんですよね。
ずっと緩和し続けることは出来ませんし、緩和したものは引き締めなければなりません。 だから、ここで急騰しているのは投機の資金と考えなければいけませんし、投機資金は逃げ足が非常に速いということも肝に銘じておかなければなりません。
現在の日本国内の状況は、品薄が深刻ですね。 景気が悪いですからスクラップの発生するような生産活動が少ないからでしょう。 また、前回も書きましたが超円高による産業空洞化というか・・・仕事が海外に流れているというか。。。 
相場の先読みをすれば、8000ドルを超えて行くようですと、8500ドルくらいまであるのかも知れませんが、現在の67万円の銅建値は良いところじゃないかなあっと思うんですが、どうなるのでしょう? ここから先の上昇は投機の色が濃くなりますので、深みにはまらないように気をつけて行きましょうね。 
何ともビミョーな位置にいる本日の相場です。 
頭に浮かぶのは『利食い千人力』っという私の若い時に指導して頂いた先輩の言葉。 
たとえ儲け損なっても・・・損をしないで利食ったなら千人の力を得たり。 っという意味らしいけども、千人力ってどんな力かな?? きっとすごい力なんでしょう。
欲と背中合わせの展開ですが、相場につかまらないように日々のお仕事がんばりましょう。
ではっ。